Brunnensteinの日記

底辺アカデミアの日常

自己啓発本おすすめ2本 バクマン批判

聖書の,コリントの信徒への手紙の中で有名な一説として

「信仰と希望と愛,この三つはいつまでも残る.
その中で一番すぐれているのは愛である.」

という言葉がありますが,ほんと愛って大事なんだなーと思う今日この頃.
何度も何度もこの言葉を聞かされてきたけど
よく意味わかんなかった.愛ってなんだ!!
これから親以外の人から愛を獲得できるのか??
こんなに不遇に扱うこの世を愛するってなんだ??
偽善???
でも愛を持てるかが,人生の何事にも関わってくるんじゃないでしょうか..

鬱状態が続く人生だったので
自己啓発本は結構よんでいる!!!
周りが何と言おうがよんでいる!!!!
読みたいなら,読むのがいい!!
最近はあんま読まないけど!!
それにしても,そういう啓発本,恋愛本を
大学のフリマで売ったことがあるんですけど
ほんと通りすがりの知り合いにバカにされました.
学祭にきていたOB集団に,学科の知り合いに,
「うわー..すごいな..」
とかつぶやかれました.
友達には
こんだけ読んで彼氏が出来てないんだから,意味がないってことだよね?
と言われました.
うわーいらつくー!!!!!!!!!!!!!
お前の彼氏がナンボのもんじゃいーーーーーーーーー!!!!
ていうかお前が読んでるミステリもナンボのもんじゃいーーーー!!
小説読んでるほうが高尚だと思ってる人なんなの????
絵が無いだけで漫画とおなじようなかんじやん!!
とにかくこういう本をよんでいることは
あまり大々的にしないほうがいいみたいなのですよね!!!
だけど,こういう本を読んで,現実と照らし合わせて考えて
私は人間と向き合ってきたんだと思っている.

ただ,まあバカにされるのも納得できる程度には
啓発本ってハズれ多いんですよね!題名も恥ずかしいし!
最初はわかんないから,私はそういうのも含めて沢山読んでたんです.
ハズれの本でも,人間を知ることはできるし(こんな程度で本かけるんだな..とか.

私のこれまでの啓発本放浪の旅を否定するわけではないが
この2冊を読んでおけば放浪しなくてオッケー!!
と思ったものは以下の二冊!!

夢をかなえるゾウ 文庫版

夢をかなえるゾウ 文庫版


ラッセル幸福論 (岩波文庫)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)


あと,啓発本かわからないけど,だいぶ啓発されたのはこちら.

芸術と青春 (知恵の森文庫)

芸術と青春 (知恵の森文庫)



まず,夢をかなえるゾウはベストセラーになったので
ベストセラーものに魅力を感じにくい私はしばらく読まず..
だけど,水野敬也さんのLOVE理論がめっちゃ面白かったんですよね..
そんでこの前アマゾンで評価がよかったので読んでみたんだけど
すごくよかった!!!
しかし,私はもう既にこの本に書いてること感じたり,実行してるな!
とは思った.
しかし,この本のすごいところは,エネルギーだと思う.
自分の信念で通してきたことを
間違ってないよ!
と言われたようですごく心が元気になる.
また,愛があふれているし,愛することの大切さがストンと落ちてくる.
世の啓発本は,自分の成功中心のものが多いし,
成功したビジネスパーソンが,自分語りして終わりじゃないですか.
楽しくて頑張れちゃって,成功しちゃいました!!
たまにはいやなこともあったけど!!
みたいな浅さというか.
あんまり思想がないんですわ.

この作者は,自分のとおってきた道だけで物事を語ってないんですよね.
ほんといろんな人を見ているし,愛に注目している.
その愛に注目する際,従来までのスピリチュアル的に漠然といいものとしないで
ちゃんと現実に基づいて,説明している.
私自身,成功哲学というものを持っていて,
だけど自分は現役で東大に入ってもおらず,何も成功してないから
なんもエラそうなことは言えないんじゃないかと思っていた.
だけど,そういう成功したか否かの序列社会に
新しい風を流しているな〜〜と思いました.

本って考えて読まないと自分の中に落ちてこない事多いし
他の本にも,情報コンテンツとして同じようなことは書いてあるのかもしれない.
しかし,この本は,作者が,心に響くように本当に本当に
言葉を凝らして,優しい言葉と構成を,練って
世界の人に読んでもらって,世を良くしようとしているんだな〜〜〜〜
という温かさが伝わってくるかんじで
これを読んだ後,なんか元気!
なんにも興味が持てない!!
って思ってたのに,
なにをしようかな!!
という気分がわいてくるかんじ.



次に幸福論ですが,これも愛にあふれてます.
とても読みやすいです!!
とにかく,孤独な読者,嫉妬などに苦しむ人にむけて
懇切丁寧に語りかけてくれて
ラッセルと会話して,抱きしめてもらったような気持ちになります.

岡本太郎については今度元気があったらかきますが
これもほんとすばらしい!!!!!
岡本太郎はいろいろ本出してるけど,他の本もみんないいです.
色々こころに残った場所はあるんだけど,今思いだすのは..
日本は処女性を大事にして,女の方がすごくもったいぶる,
私の体は大したものなのよ!
と,大事にしてもらおうとする.
愛を試す,その駆け引きに処女を使う..
そのいやらしさよ!!
という切り口で,性への価値観について書いている箇所.
この時代に比べて,今の日本はずいぶん性が開放的になってると思いますが..
私自身,自分の持つ性を,どう扱っていいかわかんなくて苦しんでいたし
なんだかいやらしい,後ろめたいもの..ってイメージがずっとあったんですよね.
中学生の時は,子供を産むためにセックスがあることを知って
超ショックで,私は人工授精で産む!!と思っていた.
人間ほとんどみんなセックスで生まれていることがショックすぎて
汚らわしいこの地球に生まれてきたことが辛くて,死にたいと思いました.
私は人工授精で生まれていたのですが,それがまたその思想を加速させていたのでした..
セックスなんて絶対したくない..
私はほかの人間とは違う!動物のようには生きない!!
と思っていた.

しかし,そんな価値観だと本当に生きるのは難しい..
大切にされるためには,簡単にセックスはさせちゃいけない!!って巷ではとても言われるし,
セックスすると男は冷たくなる,
と言われる.
じゃあ私は綺麗な恋愛をしましょ!!
セックスのない本当の恋愛!!
と思っていても,いざ付き合うと,男はほとんど,当然のようにしたがる!!
もったいぶりすぎてもいけない!!とも言われるし
また,セックスなんて当然するでしょ?速攻するでしょ?
って人もいる.
処女であることを鼻にかける人もいれば,劣等感に思う人もいる..
結婚までしない人もいれば,付き合ってもいないのにする人もいる..
簡単にさせてくれる女に幻滅する男もいれば,いつまでもさせてくれない女に憤る人もいる..
あまりにもそれぞれの価値観があるし,
大々的に話される事でもないから,よくわからない.
私はパニックになった.
そもそも,セックスを排除した綺麗な恋愛なんてものは幻想.
性があるから,恋愛もある.
それをけがらわしいものだと思っていた出発点が
私のいろんな苦しみを生んでいたんだな.


そんながんじがらめのときに読んだらものすごい衝撃を受けました.
こんなに性について,赤裸々に,いやらしくない文章はじめてみた!
フランスで過ごした男性の言葉だと思うと
セクハラだとか,男性都合な考えだとか,おもってしまうかもしれないですが
決してそう感じさせない,深く深く考えている人間の
強い思想が,刺さってきます!!
セックスなんて,人間の,動物の,この自然のかかえる事実そのものなんだよね.
ただ,この岡本太郎的考えのとうりに,好きな男性とセックスしたからといって
世にいう,計算高い幸せな恋愛にはならないとは思うけどね..
ただ,岡本太郎はそういう生き方なんかウソだと思っている.
確かにな〜〜と思いました.
私には完全に真似はできないけど,
セックスなんて思っているより仰々しいものではない,
傷ついたって,いいんだなってことがわかった.
日本の性に保守的な層は,性に対して取り返しのつかないイメージを持ちすぎで
私もそれに感化されてたんだな〜と.
また,人の目が気になって気になって,
誰がみても私を清純だと思ってほしかったんだよね...
私は年頃の男の子が,彼女が処女であってほしいという気持ちが
死ぬほどわかる!!こういう価値観だから.
セックスしてる事実が,誰かをがっかりさせるんじゃないか..
という怖さ.
私を傷モノにする資格が,覚悟はあなたにはあるの!?
という重い重い性格...
でも,こんな女魅力ないんですわ!
こんな女と童貞が,たまに一緒になって幸せに見える事がありますが
そういう二人が,どこか他人を見下して,いい気になってるときありません?
バクマンという漫画の主人公二人が代表的ですが..
あれって..何かをスルーして,ハリボテの幸せなんじゃないか??
と今は思うんです..
セックスで傷つくことを恐れて,何かを見ていないんじゃないか??
と..
でもまだ,彼氏の元カノには全然嫉妬しますけどね..
でも,このおかげで,セックスって思ってるほど
大したもんじゃないんだよな..
という感覚を取り入れられるようになってきました.
また,自分は人間であり,動物である,
それを受け入れていないから,不幸だったんだなーって思った.
ほんとうにエネルギーのある人だと思った.

ああ,読んでよかったな〜〜
って本は,人間全体への愛を感じる本ですね.ほんと.
手塚治虫がいまでもずっと巨匠とされるのは,そういうのがあると思う.
そして,これの対抗をなす漫画は,バクマン.だと個人的に思います..
この本の中には
「計算型」「天才型」
が出てきて,天才型の方が圧倒的にヒットを飛ばす,
主人公は計算型,ということになっています.
そして最後の最後に,計算型の主人公が努力で周りを圧巻させるわけですが..
私が思うに,計算型っていうのは,自分がすごい人間になりたいことが漫画をかく動機の中心の人を言うと思うんですよね.
私はバクマン全部よんだけど,あんまり好きではなく..
とにかく作品を通して,作者の自分の漫画家としてのキャリアとか成功を意識した感じが出すぎだとおもう.
これは実験的には面白いのかもしれないし
ドキュメンタリーを読んでいるような面白さはあった.
しかし,認められたい!俺はすごいんだ!!というエネルギーで書かれていると
感動の場面も陶酔したかんじに見えるし
恋愛も,選民意識を持ちあって二人が一緒になってるように見える.
バクマンに嫌なかんじがする,という原因はすべてここにある気がする.
私としてはドキュメントに徹した方が万人受けする作品になってたと思う.
こういう作品があってもいいんだとおもうけど..
また,ムカつく女,優れた俺,性への価値観の押し付け..
独り善がりな思想が透けて見える.余裕がない!
これで,主人公はまともでスゴイ人間ということになってて
少年たちがジャンプでこれを読むって,
世の中のためによくないんじゃないかと..
漫画の中では,努力して,成功してハッピーエンドですが
現実は,こういう動機で努力した人が本当の成功を得て,加えて,みんなから愛されるかと言えば
そんなことない気がする...
実験的に優れた作品は出せるかもしれないけど
人の心を動かす,,ってものは今この原作者には難しいんじゃないかとおもう...

逆に,本当に愛を持てれば成功するきがする
というか愛が持てれば成功できなくてもいいんだな!!

何に?
って話ですが..

愛についてより深く考えていきたいなーーと思いました.