Brunnensteinの日記

後期吐死課程を経て春から大学教員デビューの日常

助教公募の感想戦4: 面接編1

面接に呼ばれたらプレゼン準備をします.

東大東工大旧帝大私大Sクラスだと業績がないとそもそも呼ばれないし

業績の内容も吟味されちゃって(ていうかバレちゃう)

ザ・なにからなにまで優秀!じゃないとなかなか呼ばれないし

みんな業績で決まると思って必死に業績増やしてそれで満足してる印象

なんですけど,まあ論文増やすのがもちろん第一なんですけど,

”なんかこの人まともそうだなオーラ”を発するってのが

業績と同じか,それ以上くらいに重要だとおもいます.

先生が助教を取る時に

「△△先生は論文殆どなかったけど,なんかいい雰囲気の人だったから選んだ」

と言っていて 

まさにその点で何が起きるかわからないのが人事なのです!!!

逆に言えば,あなたにどれだけ論文があっても

小保方的な人が現れたら,あなたのポストは奪われるのです!!

あまり論文がなくても,ガッついていかなければならないのです!

ここでいう「まともそうだなオーラ」とは,外ヅラの話です.

普段このブログを読んでいるあなたなら,私の根性が腐っていることはお判りでしょう..

 

面接に呼ばれたらプレゼン準備をします.

構成は

・自己紹介と経歴

・これまでの研究

・これからの研究

・教育と研究の抱負

・質疑応答

を指示されることがほとんどでした.

 

自己紹介と経歴

ここはあまり工夫のしどころがあまりありませんが

研究大好き風を演出するといいでしょう.

私は学部・修士・博士で研究室が違うので

こういうテーマをやってきたってのも記載して

こういうのが軸で,こういう多様性のあることをしてきた,

とまとめました.

 

これまでの研究

テーマが沢山あるので,細かい数式とか理論とか背景とか解析法は

結構すっとばして,Figuresとわかったこと,何が新しいかってことだけを

まとめるようにしました.

最初はネチネチ丁寧に説明してたんですが,冗長かとおもって変えました.

あとからどういう装置なのか・解析なのか聞かれたりするので,予備資料もあるといいかも.

最初はわかりやすく華麗にを意識して,質問がきたら,ちゃんとやってると

わかるようにするようにするのがいいのかも.

 

これからの研究

ここが面倒なところですが,この大学の募集分野・研究室の研究内容を調べます.

そして,その研究室のテーマに自分の技術がどうやくにたつか,付加価値を与えられるか

考え,こういうことができますよ,それはどう新しいんですよってことを羅列します.

これは個人のテーマの個性によってやりやすさ,やりにくさあると思います.

実際のところ,今までの経験とは全く別のことをやらなきゃならなくなることが

多いので,このテーマを実際になることにはならないと思うし

ここでの研究計画の崇高性はそこまで期待されているわけじゃないと思いますが

よく考えてきた,合わせてきた,と思ってもらうように頑張るのがここの課題なのでしょう.

 

教育と研究の抱負

これは応募書類に基づいて書きます.

教育については,指導方針をHPでよく読み,

なぜその指導方針に賛同するのかってことを

脳内で信者となって考え,理由を想像しましょう.

そしてその理由と自分の考える理想の教員像を結び付けましょう。

私はこういう教員になりたい、こういう教育が日本に必要だとおもう、

からの

まさに貴大学ではそれができると考えている、魅力をかんじている

論法でいきました。

大袈裟になりすぎないように注意。

 

 

質疑応答

普通の就活みたいに,身の上のこともよく聞かれます.

この点で普通の就活を経験してると,いいと思います.

 

後輩の面倒を見るのは好きかとか,先生のお手伝いはしてきたか

などという質問もよくあります.こういう人が欲しいことは明確です.

自己紹介らへんで,人の面倒見るの好きだとか,塾講師やってたとか

先生の右腕として○○さえもやっていた系のエピソードを用意しておくと

アピールになるでしょう.

むしろ研究好きよりも教育好きのほうが望まし人材だと思われます.

 

実験系だとよく聞かれるのは,

・計算はできるのか?お金ないと実験できないよ?

各自適切に答えましょう。

 

これはこの前初めて聞かれたので,レア質問ではあると思うが

・卒論性にやらせたいテーマはあるか

・自分のオリジナルでヤリタイ研究はあるか

・その研究ってお金ないときどうやってやるのか

という研究者の素質を問う質問・・

正直いってやりたいことなんてわからないです。

宇宙の神秘を解き明かしたいけど、そのためになにやったらいいのかわかんないです。

もっともっと、すげーことやってやりたいとは思ってるけど

それがなんなのかわからないです。

子供と同じです。

そしてやりたいことをやらせてくれる社会でもありません。

好き放題やられたら困ると思っているのです。

だけど、なぜか就職面接ってやりたいことを聞いてくるんですよ!!!

企業の就活では常識ですが

ここではその組織にとって利益になることをやりたいと思っているように演技するのが正解です。

大学を志望している人は組織への貢献意識を忘れやすいので注意。

まさに組織に入り込むために必要なのは奴隷精神です!

しかし私はここで、学振PDを出していたのがめちゃくちゃ役に立ちました.

PD出しておくのがおすすめです.面白そうなことをやっている

知らない研究室にアポをとって,研究計画を練ると良いです.

普段死んだ魚の目で不安いっぱいで研究してますが

このときばかりは目をキラキラさせて語ります.

自分勝手で夢見る夢子さんだと思われる可能性もあるので、

もしできたらなんですけど、状況がゆるせばなんですけど、絶対これができなきゃヤダッてわけじゃないんですけど、

というような前置きをしておくと良いです。

やりたいこと聞いといて、ほんとにやりたいこと言われたら

反感を買ってしまうのが理不尽な大学という世界なのです。

 

あとは普段から日経サイエンス的なものや、専門外でも興味のそそる論文を読んでおいて

研究に夢をふくらませておく、自分の研究の応用先を考えておくと良いのでしょう。

みんなかつては科学少年、少女だったひとが博士まで進むと思いますが

いざこの世界に片足つっこむと、研究は目先のちょっとした成果でいっぱいいっぱいになりがちで

知的好奇心に満ちた生活を送っている人がどれだけいるやらと思います。

自分の人生が不安になりそうなときにも、

きらめく広大な科学ワールドと自分の研究のつながりを思える状態にしたいものです。

きっと、そういう状態になれる素質を博士にまで進むと決めた人たちなら持ってるはずです。

 

あと私は,学部修士の時の大学で,めっちゃくちゃ教員に嫌われてたんですよね.

まあ正直やばい先生ばっかりだったので,ちょっと軽蔑してましたし

いつかお前らよりずっとまともな研究してやると思ってたんで,それが伝わってしまったんでしょうね.

そんで,嫌いな理由を,向こうが言ってくるという,

けっこう珍しい状況だったんですよね.

(私がどんだけ最低の人間かと思うかもしれませんが・・・

 運とタイミングと相性の問題だと思うんだなあ・・)

学生が能天気に意識せず発した言葉が,大学の先生って不快に思うこと多いんですよ.

私も学年が上がってくるにつれて

学部生とか修士の発言たまにカチンときますもんね.

誰しも普段人にムカついて,ひそかに嫌いになってるもんですが

大学の先生だと,学生に対してその気持ちを直に出してくるんですよね.

(人によると思うけど)

そんで傷ついたし,恨みにも思ってたし

今思えばアカデミックハラスメントなんですけど

私は嫌われてたおかげで,何を言えばムカつかれるのかだいぶ前より

わかるようになってきたんですよ!!!!!!!!!

アカハラもちょっとは役に立つんですね.

だからあなたの神経質な指導教官,案外いいと思いますよ!

これがよかった.予防線を張って話せるようになりました.

もともと空気読める人には関係ないとおもいますが!

いや~当時は苦しかったけど,意外と人生の師になってくれましたなあ.

普通の就活してても,落ちたりする中で

何を言ったら印象悪くなるのかってことを真剣に考えます.

このときの鬼気迫る思いの中での成長はバカにならないんですなあと実感.

もちろん同じセリフでも,好意的に受けてくれる人,そうでない人

色々いますがね.

失敗は成功の母とはまさにこのこと・・

いつのまにか随分気を使って話せるようになったなあ・・と

面接のとき感じるようになりました.

狙ってできることでもないけど,人から嫌われて,ショックを受ける体験から

就職面接に役立てることがあると思います.つらかったけど,それがよかった!

なので,おすすめとしましては,公募にチャレンジする前に,もしくはそれと同時に

ここならいってもいいと思えるような無理目の大企業を受けておくことですね.

研究職じゃなくても,〇〇商事なら,〇〇石油ならいってみてもいいかも・・

なんて思えたらぜひ受けたほうがいいと思う.

そんな一時の気の迷いで万が一にも研究の道を外れるのは恐ろしいと思える人は

有名な企業の研究所ってあると思いますし,受けてみてほしい.

こういうのも,公募並みに受からないので!!!

そして,面接をうけて落ちてみてほしい!!!

あ,あの時の発言,駄目だったんだなあ・・・

という経験があるといい気がします.

 

アカデミアって,一般企業と比べてコミュ障で人間性に問題あるイメージですが

面接候補の中からでは,感じいい人が選ばれていると思います. 

本当のコミュ障でも比較的どうにかなるのは,公務員ですね・・・

かなりキモい人でも,話しててズレてたり,変な感じがする人でも

テストさえできれば一流どころでも入ってる感あります.

  

まとめ

なんかたいしたネタはなく,ふつうの記事になってしまいましたが

良い先生になりそうだ,よく雑用やりそうだ,フレッシュで元気そうだ

ってイメージをもってもらうってのが一番ですね.

テキトーにやってたのに運よく女だから内定もらえたと思ってたんですが

いざ記事にしてみると結構意外と頑張ってたんだなあと思いました.