Brunnensteinの日記

後期吐死課程を経て春から大学教員デビューの日常

研究をしていてこんなはずではと思うところ

世の中の優秀で勤勉な皆さんから見れば

甘えてるように見えるかもしれませんが

研究をしていて,ここつまんねえ~と思うことについて愚痴ります.

これから博士に行こうか迷っている人には参考になるかもしれません.

といってもどんな仕事にも嫌な部分がないなんてことはないとオモイマス.

よほどの才能の持ち主ならともかくとして・・

もちろん私にも,研究に希望や楽しさを覚える瞬間もあります.

 

・超厳密性がいる

世の中テキトーな研究者もいますけど,うちの先生だけかもしれませんけど

神経質すぎない?そこまでしても意味なくない?

ってところまで厳密性を求めてきます.

そこに疲弊します.

もちろん科学は厳密が命です.

長几帳面な人が向いているんだな・・・

ということを博士に来てから気づく私は愚かなのでしょう・・

町工場の職人とか,企業で部品作ってる人の仕事みたいなのを求めてきて

これって当然なのかわからないけど,研究している感覚がなくなります.

具体的な例としては,同じ実験を10回以上やらされたりすることです.

何回やってもおなじような結果が出る,新しい結果などでないのですが,

ここの温度を1度あげたデータを取ってくれ,

やっぱりここは点数を2倍に増やしてくれ,

など,作業量が膨大になるのにも関わらず,特に見込みのないデータを

取りまくらされます.

これは論文で査読者に文句を言われないための予防線ではあるのですが・・

予防線を実験初期から気まぐれにはりまくられるので

とんでもない量の無意味な実験を強いられます.

自分はテクニカルスタッフかと思えてきます.

1時間で終わる実験ならいいですが,そんなことはありません!!!

やらされているという感覚では博士は取れないと言われますが

頑固な先生と折り合いをつけるためにやってしまっていて

気力が低下していきます.

渡り合うことが大切です.

新しい現象について議論するときは,何度も実験が必要であるとは思いますし

教授になれば,学生に「やっといて!」っていえば簡単にデータを取得できるので

楽なのかもしれませんが,

現場で使われる身としてはしんどいものがあります.

自分が教授になったとして,学生にこれをやって当然とは思えない気がします.

先生は異様な体育会系根性があるので,きっと自分もやってきたから

私もやって当然だと思っているのでしょう.

また,超微妙な信号を拾うために,データ処理をするプログラムを書いたりしますが,

これも異様に指定が細かいし,慣れない分野の論文を読みまくらないと

適切な処理がわかりません.

1%以下の精度向上のため,

装置の限界で振動があっても仕方ない系について少しでも振動を減らすために

本筋と違う部分に膨大なエネルギーをかけて

何度でも同じ実験をやらなければなりません.

当初はこういった,専門性に捕らわれず広範な分野に適応していくのにあこがれたのですがね・・・

科学的に面白い処理ではなく,商品をまともに見せるための作業なので

メーカーで残業月200時間で働いているのに無給というような感覚になります.

厳密になろうとするあまり,小手先のテクニックに疲弊して

本当は実験系自体に問題があったりします.

最近はいちいちガッカリしてたら鬱病になってしまうので

こういうことでガッカリしなくなりましたが

死んではいけない神経が死んでしまったのではないかと不安です.

まあ私は学生なので,失敗も経験です.

プログラムくらいすぐかけなきゃいけません.

そして一つの面白い現象のために,こういった作業が圧倒的に多いのです.

テーマにもよりますが!!!

修士の時は打てば響くテーマでとても面白かったです.

 

このリンクは,どんな仕事に向いてるかってのを測る簡易的なテストなんですが

まるごと研究所 RIASEC診断 | お仕事まるごと研究所

青の質問はまさにエンジニアリングの項目で

黄の質問はサイエンスの項目です.

私は,エンジニアの項目に興味がないんだな,,としみじみしてます.

理学部ならあんまりエンジニアリング的な工程ないんですかねえ..

物理系ならサイエンスとエンジニアリングは切り離せないなあとは思います..

 

英語とかも超厳密性がいる

無給の会社員のようにして得られたデータを英語論文に起こすわけですが

18歳で東大に入るような異常者に英語をなじられながら作文をします.

私はまあまあ英語できると思っていたのですが

この異常東大卒にとって私がアホに見えるだけなのか

ほんとにアホなのかわけがわかりません.

 

やたらみんな体力がある

いま電通過労自殺が話題ですが,

電通ってのはもう,そういう働き方が好きな人があつまる企業文化なんですよね.

そこを,電通という名誉とか,仕事なんとなくおもしろそ~と思って

入ってしまった,体力のないまじめなひとたちってのが

過労自殺候補になってしまうわけですよ.

まさにアカデミアも電通的なかんじですよね.

むしろこっちは残業なんて概念ないし,深夜3時までやって朝早くきて

土日もやっても全然偉くないみたいな.それが楽しくなきゃむいてないでしょ?

と言われてしまう.

めくるめく科学の面白みがあるなら別として

メーカーのような仕事を残業代無しではやれないと思うんですが・・

私はそうじゃないので,結構自信なくなっていきます.

気力と体力は有限財産だと思うようになりました.

 

人間性

どこの社会でもやばいやつはいますが,人間性がやばい人が紛れているばあい

巨大組織にいるほうが,その害がすくなくてすみます.

異動させてもらえればいいわけです.

愚痴ればわかってくれる人も見つけやすいでしょう.

ヤバい人に注意する体制もあるかもしれません.

分からないことがあれば,会社のために教えてもらえます.

アカデミックはそうとはいきません・・・

逃げられません.でも忍耐力と悟り力はつくかもしれません.

貧しい国で,少女が知らないおっさんに嫁がなければいけない理不尽が

ありますが,それに比べたら耐えられるというものです.

わからないことがあっても,教えてもらえません.

そんなかんじです.

18歳で東大にはいり,誰よりも早く出世するような人たちが

異様に幼稚な精神性を持っていることは珍しくありません.

まだ会社員になったことがないので,会社員はまともなのかはわかりませんが

会社に入っても〇〇先生みたいにやばいやつはいるよ・・と

先輩に言われたので,どこにでもやばいやつはいるんだとおもいます.

無駄に東大に入ったり仕事ができてしまうので

自分の精神性を反省しなくなるのでしょう.

 

組織の貧しさ

アカデミアに来る人は大体そこそこの大学を出ています.

そうすると,同級生は大体大企業に行きます.

みんなバブリーに見えます.

リストラがあるかもしれないなどと言われますが

一流大を出て総合職で入っていれば,鬱病にでもならない限り

クビになった人なんて聞いたことありません.

組織が得た莫大な利益を使って,都内に社宅なんて余裕です.

キー悔しい~!と喚いたところで,

悔しかったらわが社に入社してみろ・・と言い返されます.

都内にある本社はガラス張りのピカピカです.

アカデミアは公務員的な立場になることも多く

そうなると,公務員試験のレベルが雲の上的に感じている、かつ

公務員より高待遇の仕事につける予感が一切無い世間の人々から

待遇を監視され,嫉妬されます.

そういった人々に気を使った待遇となります.

公務員は,悔しかったら公務員試験に受かってみろ・・

とはなぜか言ってはいけない立場です.

待遇に不満を言えば

文句があるなら辞めればとニヤつく日本の底辺層がいます。

奴らは勉強を頑張った人が不幸せになるのを見るのが大好きです。

まあ公務員がバブリーなのがむかつくのはわかりますが

彼らは努力の割に報われてなさすぎです.(組織にもよるけど)

まずアカデミアなら基本は任期付なので、クビにならないという公務員の唯一のメリットさえもありません。

そして低コストを意識して作られた職場で働くことになるのが普通となります.

おしゃれなお仕事ライフは無理です.

しょぼくて殺伐とした建物で,基本的に田舎となります.

給与も賞与も低いです.(私はまだ学生なのでわかったことは言えないけど)

研究費も、企業なら頑張らなくても会社がお金をくれます。

見学に行った企業は二億円の装置をもってました。

国研は頑張らないとお金がありません。

二億円の研究費なんて、、普通にしてたらありません。

( 一概には言えないけど。 )

公務員年金はおいしいという噂もありますが,

私はそこらへんしらないし,40年後をあてにして生きたくありません.

うちの研究所では11月まで暖房が使えず,風邪を毎年ひいています.

研究者は普通の公務員と比べて特殊なので

普通の公務員のいいところは実は色々あるのかもしれません。

 

これらの問題点があってもなお,

彼氏に,アカデミックやめろと言われてもなお,

もしかしたら将来研究がおもしろくなるかも・・

という希望のもと,優良企業に行かずにアカデミアになろうと

思っているわけですが・・・・・・・・・・・・・・・

不安・・・・・・・・・・・・

しかし上記のように,私はエンジニアリングにあまり興味がないのですが

企業はエンジニアリングしかやらなくて当然な環境なわけですよ.

(でも実質的な作業はみんな外注できる可能性あるからいいかもしれないけど!!)

私はサイエンスにしがみつきたい!!!!!!!

ここを逃したら,私の人生からサイエンスがなくなってしまう!!!!!!!!!

その恐怖が,未来への不安に勝つので,私はアカデミアに残留しようとしているのです・・