Brunnensteinの日記

後期吐死課程を経て春から大学教員デビューの日常

火花をよんだ

遅ればせながら又吉さんの火花をよみました.

又吉といえば,キモイとよく言われてましたが

私は又吉のことかっこいいと思ってて

研究室で,趣味がおかしいとよく言われていました.

いまや,かっこいい渋い文化人枠になりましたよね!!!(だよね?

あの髪型といい,静かな目といい,やせ形なところといい,

めっちゃかっこいいですよね..

 

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

 

個人的にとても好感が持てる作品でした.

太宰治ファンとのことで,自己陶酔で世間見下してる系の人なのかと思ってたんですが

全然自己陶酔系の人じゃないんですね!!

主人公の人格が誠実で温かくて,とても笑いに対してまじめなんですよね.

一生懸命がんばって,真剣に考えている人のものの考え方をしれるってのが

私はいいと思いました.

amazonみたら酷評ばかりでひどいですね.

うんでも,普段テレビで漫才みてる感覚でこれを読めば,

つまんないという人がいるのも当たり前だとは思うけど.

でも,ネットの悪意はほんとに気持ち悪い.

作中にもネットの人たちの悪意についてどう向かっているか書いているんですが

恨み憎み軽蔑し,,というかんじではなくて,誠実で素晴らしいなあとおもいました.

火花のようにその瞬間瞬間を生きていくのだ,という描写があって

哲学的だなあと思いました.

岡本太郎的なかんじですよね.

誠実に生きてる人なんだなあと,

すっごい頑張ってる人なんだなあと,

又吉大好きになりました.

 

純文学のストーリーとしてどうかってのは正直よくわからないです.

純文学普段あまり読まないので.

だけど,笑いについて真剣に二人がやり取りしている会話そのものとか

主人公の,人間に対する感覚とか人生観のようなもの

そういった人間存在そのもののかんじが私には面白かったですね・・

純文学ってあまり好きじゃなかったんですが

火花を読んだら,文学によって人間をよく知ることができそうな予感がして

他のも読んでみたくなりました.