前いた研究室で
ボスがなにかと私のことを
コバンザメみたいな研究スタイル
といってきた.ものすごい失礼なんじゃないかと思う.
普通,自分の研究室の助教が,その人の技術で自分の研究を拡張してくれたら
嬉しい以外の何物でもない気がするのだが・・
ボスは,私に研究が取られるような恐れをもっていたのかなと思う.
別にいくらでも他のことはできたけど
それが効率もいいし,WinWinだと思っていたのに.
PIになったらコバンザメできる相手いなくなっちゃうから心配
みたいなことを言われたのだが
全く問題がないというか,,
本当に,先生の研究に一時的に付き合ってあげていたんだが・・?
という感じがする.
いくらでもやることはある.
一つのことを決めて,その専門家だって言えるようになるものを
作った方がいい,あなたはそれができていない
みたいなことを言われた.
私はそれなんか違うと思う.
立派な先生の中には,常に新しいことを,社会の要請にしたがって
追っている人がたくさんいる.
その派閥は,古い古典的な装置について,いつまでも同じような実験を
パラメーターを変えながらやっている.
そして,中のどうでもいい特性について,
手を変え品を変え,ここの流れがどうなっているから,こうだ.
という現象の考察をして,専門家を気取っている.
これは俺の専門!という縄張り争いのためだけの研究で,
社会に役立つとか,実現するとか,新しいテーマとか
そういう発想がない.
毎年数本論文出してドヤ顔したいためだけのシステム.
それすらできてない先生が多い学科だから
それだけで自己満足している.
俺のようなスタイルを目指しなさいということらしい.
全然,目指したくない.
よくもまあしょぼいアドバイスをしたものだ.
私が実験系もだいぶアドバイスしていたテーマで
私抜きで論文を出していて,閉口してしまった.
しかも査読対応の相談までされていて,めっちゃ答えていたのだが
まさか連名になっていないとは知らず,驚いてしまった.
学生がアホなのかとは思うが
ボスも気づいていれろよ.
と思う.
いままで,なんにもボスが貢献してないことに律儀に共著にいれていたのに
腹が立つな~・・と思った.
もうボスいれねえ!!!
こんなかんじで,腹が立つボスのエピソードを聞くことの方が多い人生は.
しかし自分も,器のちいせえボスになっちゃうんじゃないかなって
怖い今日この頃なのだ.
今苦手な学生が
私と同じような研究スタイルで
私のやってたことをグレードアップしてドヤ顔をしていたとする.
内心こっちをバカにしてるかもしれない態度で(私は腰低かったつもりだが・・)
自分のお鉢を奪って,次の新しいところで元気にガンガンやっていく
新しい未来に向かっていくのを感じたら
私は嫌な気持ちがするのかもしれない.
別にお前なんかすごくねえし,と思いたくなってしまうかもしれない.
そんで,コバンザメみたいって言いたくなるのかもしれない.
でも自分が何もしなくても毎年論文2~3本だして国際会議発表して
共著にしてくれる部下いたら,普通いいだろ!!
前のボスは,わたしのこと良く思ってなかったのかもなあ・・
と思った.
いま,別の研究室の助教さんと一緒にいろいろやってるんだが
この人がすごいやる気があって仕事が早い
私の技術と融合させて,いろいろやろうとしている.
すごくありがたいことのはずなのだ.
フットワーク軽い,いままさに数少ないテーマを
若いエネルギーで,ガンガン飛ばしていける助教さんと
一緒にやれれば,黙っていても,最低の労力で新しい仕事になってくれる.
とても美味しい状況だ.
しかもビッグラボの助教さんで,腰は低くレベルも高い.
なのに,連絡がくると,どんよりしてしまうのだ.
なんでかというと,仕事が増える気がするから.
そして,私なんかが役に立つか不安になる.
自分がエネルギーないので,引け目に感じる.
大丈夫かなあと思ってしまう.
仕事が増えるということを,最近の私は恐れている.
ボスも,そうだったのかもしれない.
私が元気だと仕事が増えるかもしれないと思う,
私がどんどん論文を書くと
それは良いことだとは思うけど
自分が貢献してるわけでもないし
責められているように感じたのかもしれない.
でも,昔自分が助教だった経験からも
元気な助教さんってみんな求めてて
私を使いたがる先生はいっぱいいた.
だから,こういう走り始めたビッグラボの助教さんと一緒にやれるって
かなりラッキーなんだろうと思う.
私だって,こういう元気な助教だったと思う.1年半前まで.
それに私はビッグラボ出身じゃないし,不遇の中を頑張ったところに強さがあるはずだ・・
1年半で突然老化はしないと思うので
役職と状況が私を変えてしまったんだと思う・・
嫉妬とか劣等感とか,本当に邪魔だ.
皆で一緒に成長しようという陽の側にいきたい.
自分の存在価値が薄く感じてるから
必要なところだけ奪われて,高笑いして逃げられるきがしているのだ.
もっとこたえていきたい.